②黒い天球儀
「黒い天球儀」(日食なつこ)
今年に入ってすぐの頃「日食なつこ」さんの音楽を初めて聴きました。それからすっかりハマってしまい、この半年の間で一番聴いたアーティストです。
日食さんの歌詞は、己に問いかけるといいますか、まだまだこんなもんじゃないといったイメージの力強い言葉がたくさんあって、聴いているだけで前へ進むためのパワーを分けてもらえるような気がします。
でも強さだけが書かれているわけではなく、己の弱さにもしっかりと向き合っているからこそ、聴く人が共感できる歌詞となっているのだと感じました。
この歌の好きな歌詞
「見たい星があったのに別の誰かに譲るんだ優しさなんて言い張って泣くぐらいならどうぞと言うんじゃない」
初めて聴いたとき、こんな優しい歌詞があるのかと衝撃を受けました。本当に優しい人でないと、この歌詞は零れ落ちてこないと思います。
たとえ上中下、三部作の小説を読んだとしても、こんな素晴らしい一文にはそうそう出会えないのではないでしょうか。